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「入浴介助」とは?障がい者や高齢者への入浴介助について徹底解説!

「入浴介助」とは?障がい者や高齢者への入浴介助について徹底解説!

1人でお風呂に入るのが難しい人も、できる限りお風呂で入浴させたいと本人や周囲の人は考えるのではないでしょうか。身体の清潔を保つためなら身体を拭くだけでいいかもしれません。しかし、お風呂の湯船に浸かることは身体にも心にも大きな影響があるのです。

そこで、1人で入浴するのが難しい高齢者や障がい者の入浴を介助する「入浴介助」について、今回は詳しくお話していきます。

入浴介助とは?

自分で入浴することが困難な人に対して、第三者が入浴を手伝うことを「入浴介助」と言います。

入浴介助の目的とは?

自分で入浴できない人に対して入浴の手伝いをするのが「入浴介助」です。その主な目的には次のような3つが挙げられます。

感染症の予防

皮膚が汚れていたり細菌が付いていたりして清潔ではない状態が続くと、感染症や床ずれの原因になりやすいものです。入浴して身体を清潔な状態に保つことは、感染症の予防になります。また、裸で入浴する際に介助者が全身の状態をチェックでき、内出血や傷などを早期発見しやすくなります。

心身機能を高める

温かいお湯に浸かることで血液の循環を促し、新陳代謝を高められます。また、筋肉の緊張がほぐれることによって、関節痛などの体の痛みを和らげる効果があります。

リラックス効果

温かいお湯に浸かると、自律神経の働きに影響を与えます。そして、緊張感を保つ交感神経よりも身体をリラックスさせる副交感神経を優位に働かせる効果があるのです。入浴の際にしっかりお湯に浸かるとぐっすり眠れるようになるのはそのためです。身体を清潔に保つだけでなく、日常生活を心地よく暮らすためにも入浴は重要な役割を果たしています。

入浴介助の種類

一口に入浴介助と言っても、さまざまな方法があります。ここからは、入浴介助の種類について、3つ紹介していきます。

一般浴

自力で歩けたり、手すりがあれば入浴が自力でできたりする人は、共同浴場での入浴が可能です。このようにある程度自分で入浴動作が可能な人に対しては、介助は最低限にする方が効果的と言えるでしょう。なぜなら、介助を必要最低限にすることで被介助者の日常生活動作を促せるからです。また、被介助者の自立心を養っていくことを考えても、本当に必要な介助に留めることが必要でしょう。できることを増やすのに、入浴の際の介助グッズを活用するのもおすすめです。たとえばまたいで入る浴槽も、ステップになる浴室用チェアなどがあれば負担を減らせます。

中間浴(リフト浴)

座る姿勢はできるものの、立ったり歩いたりできない人に対しては、上下左右に動かせられる「リフト」という機械を使って入浴を介助します。車いすを普段使っている人も入浴させられ、介助者の負担も少なく済むのです。こういった入浴介助を「中間浴」と言います。

機械浴

自立度の低い人に対しては、「機械浴」という入浴法を行います。ストレッチャーに寝た状態のままで湯船に浸からせることが可能な機械を使用して行う入浴です。

入浴介助の対象者とは?

入浴介助と聞いて、真っ先に思い浮かぶ対象者は高齢者ではないでしょうか。在宅や施設において、寝たきりだったりして、1人での入浴が難しい高齢者に対して、入浴の介助を行います。また、身体障がいの程度によって入浴介助が必要な場合が多々あるでしょう。さらに、知的障がい者も身辺の自立が難しい場合があり、入浴の介助が必要となる人が多くいらっしゃるのです。

入浴介助を行うのは、被介助者の自宅や入居施設、通所施設などです。障がいの程度によって、個別の浴室だったり、共同浴場だったりもします。対象者の年齢や性別は幅広く、障がいや不自由さの程度も1人1人違います。ついつい何でも介助してしまいそうになりますが、本人ができることまで介助してしまうと自立を妨げてしまうことになりかねません。また、適度に自分で身体を動かすことも身体機能を衰えさせないために大切です。つまり、入浴介助は被介助者1人1人の障がいや不都合、身体の状態などを見極めてその人に合わせて行うものなのです。

まとめ

入浴は、単に身体を綺麗にするだけではありません。気持ちをリフレッシュしたり、心地よい眠りに導いたりする効果もあり、人間らしい質の高い生活に欠かせないものだといえます。そんな入浴が難しい人に対しても、第三者が介助をすれば入浴が可能です。

「特定非営利活動法人 あさひ」は、愛知県で知的障がい支援を行っております。知的障がいを持つ人は、大人から子どもまで、男性も女性もいます。そのような人たちが豊かで自立した生活を営めるように、お手伝いが主な仕事です。日中に園芸や農業などの活動を行う「いこまハウス」と、夜の部の「笹戸ハウス」を運営しています。笹戸ハウスでは、食事指導・食事介助のほかに入浴も毎日行っています。入浴の介助とともに指導も行うことで、社会的ルールを覚えて社会に適応することが目標です。笹戸ハウスは長期利用・短期利用どちらも可能です。是非ご利用ください。

 

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