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生活訓練(自立訓練)の人員配置基準とは?そのしくみについて解説

生活訓練(自立訓練)の人員配置基準とは?そのしくみについて解説

障がい者施設における生活訓練には、人員配置基準が設けられています。これを守ることで、充分なケアやサポートにつながるからです。これから障がい者施設で働く方も、人員配置基準を学び、自身が果たせる役割を考えましょう。今回は障がい者施設で働きたい方のために、生活訓練に必要な人員配置基準を紹介します。

こちらを読めば、施設における人員配置のあり方がわかり、障がい者を適切にサポートするヒントを学べます。

生活訓練における人員配置基準

ここでは生活訓練における人員配置基準を見ていきましょう。基本的な基準だけでなく、宿泊型自立訓練の場合もチェックしてください。人員の置き方について、以下で解説します。

基本的な人員配置

生活訓練における人員配置基準は、厚生労働省が以下のように定めています。

・サービス管理責任者:60:1以上(常勤含む)
・生活支援員:6:1以上(常勤含む)

主な人員配置として、サービス管理責任者と生活支援員で基準が決まっています。生活訓練の円滑な運用には、それだけの人員が必要です。たとえばサービス管理責任者は利用者60人に対し、1人以上の配置が基準になります。さらに1人以上の常勤が必要なので、1人しか置かない場合はその人が常勤でなければいけません。生活支援員は利用者6人に対して、1人の配置を要します。ここでも施設ごとに、1人は常勤であることが必要です。施設利用者による日常生活への適応を助けるには、それだけの人員を要するのです。

宿泊型自立訓練の場合

宿泊型自立訓練の場合、生活支援のために以下の人員配置基準をクリアする必要があります。

・サービス管理責任者:60:1以上(常勤含む)
・生活支援員:10:1以上(常勤含む)
・地域移行支援員:1人以上

宿泊型自立訓練では、3つの職種について人員配置基準が設けられています。たとえばサービス管理責任者は、通常の生活訓練と変わらない基準といえます。1人以上の常勤がいなければならないことも同じです。生活支援員は利用者10人あたり1人と、通常の生活訓練より基準が緩いといえます。それでも宿泊で利用する障がい者のために、最低限の人員配置が大切です。宿泊型自立訓練では、地域移行支援員の配置も要します。このように宿泊型自立訓練の場合、生活訓練のために必要な人員配置基準が従来と異なります。

職種における人員配置のポイント

各職種における人員配置について、詳細を見ていきましょう。ここでは主要な役割として管理者、サービス管理責任者、生活支援員、地域移行支援員の4種類を紹介します。人員配置基準を踏まえながら、それぞれの役割を考えましょう。

管理者

管理者は事業所ごとに1人以上の配置が必要です。ただし利用者の人数を問わず、常勤を含む必要はありません。それでも事業所をまとめる存在として、1人は必要です。障がい者施設に限らず、組織を統括するには管理者がいなければなりません。スタッフ管理やサービスの運用、外部との連絡調整、利用申し込みの調整などを担うからです。事業所の円滑な運用には、管理者による統括や調整が欠かせません。以上から常に1人はいなければなりませんが、常勤性を求められないのが特徴です。

サービス管理責任者

サービス管理責任者は、事業所ごとに1人以上の配置が必要です。施設利用者が60人を超えた場合、そこから40人ごとに1人増やさなければいけません。利用者が61人~100人なら2人、101人~140人なら3人の配置が必要です。さらに1人以上は常勤かつ専任でなければいけません。加えて一定の資格だけでなく、実務や研修などの要件も求められます。障がい者施設でのサービス管理責任者は、利用者支援におけるリーダーシップが必要です。生活訓練の計画作成をはじめ、支援の中心的役割を果たさなければいけません。そのため利用者の数に応じて、適切な人数のサービス管理責任者を配置することが大切です。

生活支援員

生活支援員も事業所ごとに1人は配置しなければいけません。通常なら利用者6人ごとに1人は必要ですが、宿泊型自立訓練では10人ごとに1人です。どちらの場合でも、常勤を含まなければいけませんが、資格は不要になります。生活支援員は施設の利用者に対し、日常生活のサポートをしなければいけません。すべての利用者に対し、目が行き届くためにも、適切な人員配置基準が定められています。施設を利用する障がい者やその家族の安心を得るためにも、充分な人数の配置が重要です。

地域移行支援員

地域移行支援員は宿泊型自立訓練施設に対し、事業所ごとに1人以上という基準です。人員配置を受ける職員に対し、資格は求められません。施設の利用者が地域生活に移れるように、生活訓練を助けるのが地域移行支援員の役目です。施設に泊まり込む形で生活訓練をする利用者もいるため、彼らに対する適切なケアを求められます。

まとめ

体の不自由な方のための施設には、生活訓練があります。これを健全に運用するためには、適切な人員配置が重要です。利用者による事故やトラブルを避けるためにも、職種に応じて充分な人数が配置されなければいけません。これから障がい者施設で働く方は、人員配置を踏まえながら、どのような役割を果たせるかを考えましょう。

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