玩具銃を撃ち合って勝敗を決めるサバイバルゲームは、サバゲーの通称で親しまれ老若男女が楽しめるレクリエーション・スポーツの一種として、近年絶大な人気を誇っています。しかし、中には興味があってもサバゲーデビューの一歩が踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、サバゲーの魅力や守るべきルールについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
サバゲーはルールを重んじるゲーム
サバゲーは、屋外や屋内にある専用のフィールドで敵と味方に分かれ、エアソフトガンとよばれる玩具銃とBB弾を使って撃ち合う、日本発祥のリアルシューティングゲームです。銃を撃ち合うというと、玩具といっても銃でしょう?危険じゃないの?と思うかもしれません。
しかし、サバゲーにはゲームを安全に楽しむためのさまざまなルールが定められているのです。参加者は皆そのルールに従ったうえで知力と体力を駆使した、銃撃戦を展開することから、良識ある紳士淑女のゲームともいわれています。サバゲーは、基本的に審判が不在のため、弾が当たったかどうかは、すべて自己申告となります。自分の体あるいは装備の一部に弾が当たったときは、速やかに「ヒット!」と叫び、退場するのがサバゲーの鉄則です。
まったくの初心者でもサバゲーをやってみたいと思う理由
実生活には縁のない銃の取り扱いに不安と恐怖を抱きながらも、人々がサバゲーという未知の世界に惹かれていくのは何故でしょうか。サバゲーの魅力として主に次のような点があげられます。
ストレス解消に役立つ
日頃のストレスを解消する方法は人それぞれですが、一般的に思いきり体を動かすことがストレス解消につながるといわれています。サバゲーで使用する銃の多くは、2kgを超える重さです。その銃を抱えながら敵からの銃弾を避けるべく、フィールド内を走り回らなければならないサバゲーは、相当の運動量があるアクティビティスポーツです。淡々と同じ動きを繰り返す運動が苦手でも、ゲームであれば楽しみながら自然に体が動いてストレス解消効果が期待できます。
非日常的なスリルを体験できる
体を動かすこと以外にも、日常から解放されることでリフレッシュ効果を得られる場合もあります。敵に銃を向ける緊張感や、自分と味方が見えないところに潜んでいる敵から、いつ打たれるかわからないというスリルは、サバゲー以外でなかなか味わえるものではありません。またサバゲーは銃撃戦を楽しむだけでなく、非日常的な空間の中でコスプレなど服装からこだわり、普段とは違う別の自分になりきるという楽しみ方もあるようです。
女性も子どもも楽しめる
かつて成人男性向けの趣味として位置づけられていたサバゲーは、時代とともに大きく様変わりしています。軽量化をはじめとするエアソフトガンの機能の進化や銃刀法の改正・専用フィールドの増加などを背景に、安全性が高まったことで、今や女性や子どもも参加可能な交流の場へと変化を遂げたのです。年齢や肩書きに関係なく、共通の趣味を楽しむもの同士として、互いに交流を深められるのはサバゲーならではの魅力といえるでしょう。
サバゲー初心者が肝に銘ずるべきルール
エアソフトガンから発射されるBB弾は、プラスチック製で直径6mmか8mmという大きさです。近くで見る限りは、『これがあたったところでどうってことはない』と思えるものかもしれません。しかし、銃から放たれたBB弾が装備をつけない肌に直接あたれば、相当な痛みを伴うだけでなく、あたりどころによっては大怪我につながる可能性もあります。サバゲーであってはならないのが、怪我をすることと怪我をさせることです。
初心者でもとくに守らなければならないルールは、次の2つです。
専用ゴーグルとフェイスガードを着用する
サバゲーは、弾が目にあたって失明するなど取り返しのつかない事故を防ぐために、フィールド内では専用ゴーグルの着用が義務づけられています。さらに、歯が欠けたり折れたりするのを防ぐためのフェイスガードが必要なため、フェイスガードつきゴーグルの着用が推奨されています。いかなる場合でもゲーム中にゴーグルを外すことは禁止されており、万が一ゴーグルが曇ってしまったときは、弾があたっていなくてもヒットコールをして退場しなければなりません。
セーフティエリアでの銃の取り扱いに細心の注意を図る
ヒットコールをした人が速やかに移動する場所は、いわば安全地帯で、セーフティエリアとよばれます。ゲーム中にゴーグルを外せるのは、このセーフティエリアのみです。セーフティエリアが安全な場所であるために必要なのは、誤射を防ぐこと唯一つです。もしも、ゴーグルを外した状態で誤射の被害に遭ったら、大惨事につながりかねません。セーフティエリアに入るには銃からマガジン(弾倉)を抜く、専用BOXに何発か空撃ちをして弾が銃本体に残っていないかを確認するなど、安全性の確認が最も重要です。
まとめ
子どもの頃に夢中になって遊んだ戦争ごっこを、映画やアニメの登場人物さながらに大人が本気で楽しめるのがサバゲーです。エアソフトガンやBB弾、専用ゴーグルなど必要なものは大抵サバゲーフィールドで、貸し出しを行っているため、特別な準備がなくてもサバゲー体験が可能です。もしも、銃を撃つことはおろか銃を見たことも触ったこともなくて緊張しそうなときは、あらかじめ射撃練習をしておくという方法もあるでしょう。
障がい者施設を運営している「特定非営利活動法人 あさひ」では、大人も子どもも遊べる射撃場を設置しています。さまざまなコースと、ピストルからライフルまで数種類のエアソフトガンが用意されているので、手ぶらでも十分に楽しんで頂ける環境が整っております。現在、サバゲーフィールドのオープン準備を進めており、射撃場の会員には特典もありますので、この機会にぜひお申し込みください。