新入荷の「前沢牛らーめん」を食べてみた。
前沢牛らしく高級そうで、おしゃれなパッケージ。
前沢牛カレーはたくさんあるけど、ラーメンは初めて。
麺は細くて、茹でる前の細かいちぢれ具合は芸術的に美しい。
このちぢれ具合もデザインされているのだろうか?
小袋を開けて、スープの素を絞り出すと、小袋の中にまだ何か残っている感触がある。
固まった脂か?しまった!温めてもみしだく必要があったのか。
いや、違う。このつぶつぶ感。ひき肉だ!
これはすべて出さなければならない。
小さく切った口にお湯を注ぐ。
いただきます。
甘い。私の大好きなひき肉の甘辛煮の味だ。
牛肉の甘さが凄い!さすが前沢牛!その名に偽りなし!
だが、ラーメンにしては甘過ぎるのではないだろうか?
この味はラーメンなのか?
パッケージ裏面に、
「岩手県前沢牛を使った濃厚な味わいのオリジナル醤油スープ」と書いてある。
そうか、個性か。
この味でなければ、前沢牛を入れた意味がない。
この味でなければ、前沢牛らーめんを名乗る資格がなくなるのだ。
うちの店では、ラーメンにワカメとナルトをトッピングするが、このオリジナル醤油スープに合っているのだろうか?
などと考えながら半分も食べると、甘さもそれほど気にならなくなり、ちゃんとラーメンの味がする。
ごちそうさまでした。
しかし、まだ私の鼻腔の奥には、ウシが横たわり、じっとこっちを見ている。